こう見えて生えてます。 (2)

連載

25ページ

『私はいいよ べつに
正直レズとかそういうの よくわからないし』


容姿端麗の私の自慢の幼馴染 ゆいか。
彼女は、相変わらず人には言えない「それ」によって とても生きづらそうだった。

今日も私と ゆいかは「それ」を解放する為 秘密の習慣に夢中。
女子トイレ 体育倉庫 習慣はすっかり場所を選ばなくなった。
そして気がづけば ゆいかよりも楽しんでいる自分がいる。
彼女の幸せそうな顔を早く見たい…


しかし、同級生からの不躾な一言で ゆいかは不安に駆られる。


『でもさ
私は ゆいかのこと好き
これはわかるよ』


「それ」の秘密を知っているのは私だけ
ゆいか を守れるのも私だけ

取扱い書店