日本昔エロばなし(3)『橋立小女郎』

単話

作家:池竜静留

28ページ

むかしむかし、
美しい女子(おなご)に化けては人を騙す
’橋立小女郎(はしだてこじょろう)’という白狐がいました。

ある日、漁師の源十と太平が船を漕いでいると、
松林の方から助けを求める可愛らしい女子の声が…。

いざ向かってみると女子の姿はなく、
すぐに小女郎の仕業だと二人は気付きました。

怒りを抑えつつ仕事に戻ると、
今度は捕まえた魚を平らげスヤスヤと眠る子女郎がいました。

堪忍袋の緒が切れた源十は物凄い剣幕で襲いかかります。
しかし、咄嗟に小女郎は美しい女子に化け必死で命乞いを始めました。

今度ばかりは二人の怒りも収まりません。
身ぐるみを剥がし、持っていた縄で女子を縛り上げました。

だが、身動きが取れず巨大な乳房がはち切れそうになっている女子の姿は、
あまりにも扇情的だったのです。

すっかり欲情してしまった二人は、更なる仕打ちすることにしました…。



〜日本昔エロばなし 第三話『橋立小女郎』〜

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