今だけは、君のモノ

単話

29ページ

’川本ななみ’

放課後 図書室
いつも同じ席に座る おっとりしてて物静かな彼女

図書係の僕は、彼女をこっそり見るのが好きだ…
ミステリアスでどこか惹きつけられる…

僕は、そんな彼女に1つの疑問を持っていた…

それは…
毎回違う人が隣に座り、メモでやり取りをしていること
そして、そいつと席を離れ 10分ほど戻ってこないこと

多いときは1日で2,3回そんなことがある…

なにをしているんだろ…
気になる…!

ある日、置き忘れてあったメモにドキドキしながら手を伸ばすと、そこに書かれていたのは

【きみもやる?】

どくんっどくんっ

ど、どういう意味なんだろう…

すると後ろから彼女の声が…
「きて 教えてあげる」

不安になりつつも、立ち入り禁止の場所へ連れてかれ…


「脱いで」
「知りたいんでしょ?」

「私が毎日あの人達と何してたか…」


少年の淡い気持ちと絶望、そして快楽を描いた注目作品。

今だけは、君のモノ

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