いいなりっ娘(5)

単話

作家:ビフィダス

35ページ

〜美羽が義理の母と一緒に家を出た〜
両親が喧嘩で別居し、’義理の妹’美羽とは学校でしか会えなくなった…

学校の空き教室で、すりすりと頬を擦り付けたり ギュゥゥと抱きしめたり
今までとは違う、子どもがえりのような危うさを感じた…

喧嘩が続いて本当に離婚なんかになったら…

そんな不安が脳裏をよぎる…
このまま俺は美羽と離れ離れになるのか…?

そして翌日、美羽は学校に来なかった
その翌日も… 連絡もつかなかった…

不安がよぎった俺は彼女を探すため走り回った

そして奇跡的に見つけた時には、美羽は一人 寂しげに座り込んでいた…
その姿は いまにも消えてなくなりそうな純真無垢な少女のようだった…

もうどこにも行かないよう彼女の手をつなぎ 二人あてもなくさまよった

そして…


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