義理の姉との七日間生活(11)

単話

作家:せなか

73ページ

※本作品は同人誌として発行された物と同じ内容です※

自らの過去を語った明音。

言葉ではなく体で……快楽でしか他人と関係を築くことができない。
そのせいで自分や家族を傷つけ……反省するどころか、ハルも同じように傷つけた。
自分は快楽に勝つことができず、いつかハルを裏切ることになるだろう。

自分はそういう女なのだと、明音は言った。

「へー…」
「へー…?」

しかし、ハルには明音の過去のことなんてどうでもよかった。
ハルが好きなのは’過去の明音’ではなく、
今、目の前にいる’現在の明音’なのだから──。

「私と居ても… 幸せにはなれません…」
「いいよ 明音さんとなら 幸せになれなくても」

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