喉治療専科DT

単話

作家:あおむし

31ページ

私は今… 歌系配信者として致命的な症状を抱えている…
というのも、連日の配信により喉が腫れてしまったのだ!

そこで私は今後の活動継続のために、喉治療専門クリニックの門を叩いた


「お待ちしておりました!あなたの喉 完璧に治します!」

出迎えてくれたのはサングラスをした少し怪しげなおじさん
でもこのおじさんが数多くの歌い手の喉を救ってきたという…名医!


最新理論を使用した施術であること 機密の治療であること等々
説明を受け同意書に目を通したら、さっそく施術台へ…


目隠しをされた状態で仰向けになって待っていると
顔のすぐ近くに磯臭さがただよってきた

「喉治療用の挿入物ですよ。治療薬が塗布してあるので舐め取ってください。」

口内に入ってくる’固くも柔らかい感覚’と’薬’と言われている臭いナニか…
何だか違和感が…

’最新理論を使用した施術’とは一体…

取扱い書店