5年後のハーレム(1)
単話
作家:はつやすみ
27ページ
「昴っ…!大丈夫…!?」
目を開けると、ずっと片思いをしていた’伊原さん’が目の前に
彼女はなぜか涙ぐんだ目で抱きついてくる
「てか、ここどこ…?」
彼女は僕の様子を不審に思ったのか、名前や誕生日を立て続けに聞いてくる
そして年齢は?と聞かれ、17歳と答えたところで彼女が固まる
「ちがうよ、昴はいま22歳だよ」
「…… へ?」
どうやら僕は頭をぶつけた衝撃で5年分の記憶を失ってしまったらしい
そしてなんと、僕は憧れの伊原さんと付き合っている…らしい
にわかには信じ難かったが
彼女は付き合った経緯や2人のデートの思い出を教えてくれた
本当に伊原さんと付き合っているんだな
彼女との思い出をスマホで遡っていると、ある動画が流れ始める
…僕と彼女のハメ撮りだ
僕はその動画から目が離せなくなる すると
「見てるだけでいいの?」