かわいそうな子

単話

作家:tamuhi

30ページ

「うん、うん!じゃ…日曜日にね!」

私、’千愛’は人生初の彼氏とデートの約束をした。

「やったー!大樹くんとデートだ!」
「はいはい、良かったねー」

浮かれている私に水を差すのは’勝くん’(まーくん)
近所に住む父子家庭の子だ。

まーくんのお父さんは毎日仕事で帰りが遅い。
いつも公園に独りぼっちだった彼を放っておけなくて
なにかと世話を焼くようになった。


弟ができたみたいで嬉しくて
ついつい甘やかしすぎてしまった結果…

まーくんは私の体に「甘える」ようになっていた。

「日曜日、僕も連れてってよ」

まーくんは私の背後から胸を触る。
服をめくられ、自然な流れで直接揉みはじめる。

寂しげに胸を弄るその手を払い除けられず
彼氏とのデートにまーくんを連れて行ってしまい…

取扱い書店