
独裁王性〜王族との交わりは国民の義務です。〜(2)
単話
作家:マテリア
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友人たちと変わらぬ学校生活を送っていた‘千春’。
恋人‘颯太’との進展を聞かれ誤魔化していると、
衝撃的な動画を見せられる。
スマホ画面には颯太の母親が王族に弄ばれる光景が映し出されていた。
到底理解できない内容に言葉失う千春。
しかも王族を嫌っていた友人たちはまるで崇拝するように、
その光景を羨ましがっている。
「こんなのおかしい…みんなもどうして…」
急いで颯太に連絡しようとした瞬間、教室の扉が開いた。
入ってきた人物に千春は目を疑う。
そこには仮面を被り不気味なオーラを放つ王族が…。
同時にクラスメイトからは溢れんばかりの称賛の声が上がる。
恐怖で一人俯く千春に対して王族の命令が響いた。
「異端者発見」